和紙は、日本の手すき和紙技術として「ユネスコ無形文化遺産」に登録されています。
登録されている3つの和紙は、原料に国産の「楮(こうぞ)」のみが使用されており、日本固有の伝統的な「流し漉き」(紙料液を漉き簀(す)に入れ全体を揺り動かす技法)の技法を用いて作られています。
「ユネスコ無形文化遺産」に登録されている3つの和紙
- 「石州半紙(せきしゅうばんし)」(島根県浜田市) – 石州半紙技術者会・石州和紙協同組合HPより
- 「本美濃紙(ほんみのし)」(岐阜県美濃市) – 美濃市教育委員会HPより
- 「細川紙(ほそかわし)」(埼玉県小川町、東秩父村) – 埼玉伝統工芸会館HPより
手すき和紙の特徴
- 製造工程が、日本古来の手作り
- 機械による大量生産ではなく、作る人、産地によって少しずつ製造工程に違いがあり、手作りならではの個性があります。
- 耐久性が強い
- 原料の繊維の長さが長いため、耐久性の強い紙になります。
- 保存性が高い
- 原料が天然繊維であり、紙を弱くする薬品を使用しないため、傷みが少なく、保存性が高い紙になります。
デメリットとしては、洋紙の約3倍もの原材料が必要なため原材料費が高く、大量生産ではなく、1枚1枚が手作りであるため、人件費がかかり、価格が高いことです。